ヨハネの黙示録・全ての謎が分かる

The Seven Seals

◆◆◆ 資本主義崩壊と窪田光治のサバイバル ◆◆◆
2009.05.06
(姉妹ブログ「日々神理の探究」に、2009.02.13~02.25掲載の「資本主義崩壊と私の対策」
を整理統合し掲載します。) 

1.予兆と崩壊の始まり

1-1 崩壊の予兆と危機管理

 欧米及び世界の不動産バブルが頂点に達し、その崩壊の予兆を感じ取ったのは2005年10月でした。いよいよ始まったのだ、私はそう思いました。合衆国と欧米、中国、日本もそうですが、一部のアナリスト達はかなり前から、不動産バブルが進行中だという観測を流し続けていましたし、その変調も伝えていました。

 しかし、これは単なる不動産バブルの崩壊ではありません。このサブプライム問題に端を発した経済と金融の危機を切っ掛けとして、もっと大きな構造的崩壊が起こるのです。かなり前から私はそれを察知していましたが、やがて確信に変わったのは10数年前です。それ以来、信頼できるアナリスト・経済学者の著書が出版されるたびに、これらを真剣に読みあさってきました。

1-2 真剣勝負の人生とは 

 何故だと皆様はお思いでしょうか。私は、これでも小さな企業の経営者です。会社が倒産すれば、私は一生をかけて負債の返済をしなくてはならない、また家族にも苦労をかけるだろうし、何よりも従業員とその家族を路頭に迷わし、そして取引先に迷惑をかける事になるのは目に見えています。

 ですから、私は「真剣そのもの」でした。つまり、生きるか死ぬかであり、この問題については家族や従業員が考えることではありません。私一人で考えなくてはならない問題でした。会社を創立したときも、また別の意味で真剣そのものの毎日であり、数年間は薄氷の上を歩いているような気持ちでした。

 創立時、私はまだ31才の誕生日を迎えたばかりであり、一介の世間知らずで未熟な技術者でした。その私が何故、独立するに至ったのか、その事については《私の心の旅》を参照していただきたいのですが、その創立前後の数年間というもの、心の中は闇に包まれているような毎日であり、しかしかすかな希望と必ず成し遂げるという信念が私を支えていたように思います。

1-3 悲観論と楽観論、そして超越

 そういう毎日を過ごしている中で、危機を克服するための理念と信念が醸成されていったと思います。危機を克服するために大事なことは、楽観論も悲観論も超越しなくてはならないということです。

 ごく当たり前のことですが、真剣にあらゆる角度から研究し、いろいろな想定に基づいて事前に対策を講じることです。人智の全てを尽くして(自力)、その後は運を天に任せる、つまり神に全てをゆだねるという心境になることができます。実際に、見えざる指導(他力)を仰ぐことができるのです。

 ですから、よく悲観論は危機や不幸を招くから、考えるのもいや、言うのもいや、そういうことを言う人が多いのですが、私に言わせると、ネズミが繁殖して、ある時に一匹がある方向へ走り始めると、みんなで渡れば怖くないという心理・楽観論が支配し、皆が一斉に同じ方向へ走り始め、全員崖から転落する、そういう結果を招くことになります。

 危機に際しては、まず危機を論じるところから始めなくてはなりません。そして、楽観論も悲観論も超越したレベルで研究し、対策を講じることにより、危機は回避できるでしょうし、また実際の危機に際して最小限のダメージで済むように導くことができます。

1-4 資本主義崩壊の始まり

 現在の経済大動乱、金融危機、世界恐慌、いろんな言い方ができますが、これをアメリカの経済学者・ラビバトラは資本主義の崩壊と呼んでおり、今から20年ぐらい前に「共産主義の崩壊と資本主義の崩壊」という著書の中で予言していたのです。おそらく、後世の人はそう呼ぶことでしょう。

 では何故、資本主義が暴走したのか。先ほどのネズミの話しに似ています。この30年間、皆で渡れば怖くない、そういう心理がいつしか当たり前になり、人々の心を支配し、全世界へ蔓延していきました。一言で言えば、唯物主義・「人間の欲望」を根底として、この30年間にわたり、異常な経済システムを全世界に構築してきてしまったのです。その総本山はアメリカ合衆国です。

 今、その異常な経済システムが、昨年(2008年)の後半から音を立てて崩壊を始めました。

2.経済の縮小と大混乱の2年間       <Page Top>
     
2-1 元の経済と繁栄に戻ることは、もはやできない

 資本主義が暴走したと書きましたが、具体的に言うと、今回の金融危機の原因と本質は次の4項目に集約されると思います。

① アメリカ合衆国の極度の浪費が全世界の経済を見かけ上の繁栄へと導いていた。
② 世界の先進国もまた、莫大な財政赤字を築きつつ見かけ上の繁栄を享受してきた。
③ 大量生産、大量消費による薄利多売の経済システムを築いてきた。
④ 貪欲・強奪型のアメリカ型資本主義が暴走した。

 何故、元の経済と繁栄に戻ることが無いのか。それは、上記の原因が全て限界に達した結果、ダムが崩壊するがごとく、サブプライムローン問題を契機として、全世界の経済システムが崩壊し始めたからです。

 ①と②は、収入の範囲で生活するのではなく、借金を重ねながら浪費を続けたことを意味しており、永遠に続けられるものではありません。④は論外であり、今後は厳密に規制されていくはずです。

 従って、元の経済規模・繁栄に戻ることはあり得ません。もう、それができなくなったのです。

2-2 大企業ほど倒産の危機/雇用の大規模崩壊の危機

 ③は、実を言うと人々の生活を窮地に陥れるものであり、それは簡単に言うとこういう事です。世界の大企業は、賃金の安い国へ生産拠点を移し、生産コストを極力安くしながら、大量に生産を続けています。そして、全世界へ輸出することで、初めて採算が取れ、他社との競争力を維持してきました。

 ①②④によって従来の経済規模は不可能になりました。従って、これより需要は激減します。そして、元には戻りません。例えば、自動車業界は今30%から40%の需要減に見舞われています。この経済危機はまだ始まったばかりであり、たぶん、今後更なる需要減に見舞われるはずです。

 私の会社も現在、売上げが1/2であり、3月以降1/3になろうとしています。周辺の工業地帯の企業の情報を集めると、軒並み1/2以下であり、1割2割に売上げが落ちているところもあると聞きます。私の知人は、何と週休4日であり、当然賃金カットされています。

 大量生産、大量消費に支えられてきた大企業は、3割4割の需要減に見舞われており、人員整理だけで採算を取れるようになりません。これからは大量の設備廃棄合戦が始まります。トヨタですら、企業存亡の危機に今年は見舞われるであろうし、経営陣は現在、真っ青になっているはずです。

3.資本主義崩壊は『ヨハネの黙示録』の中で明確に予言されている

 『ヨハネの黙示録』を解読し解説した拙書《七つの封印》P.60に詳述しましたので、是非御参照してください。以下は黙示録から抜粋。

【17-18】『あなたの見たかの女は、地の王たちを支配する大いなる都のことである。』

【18-2,3】『‥‥倒れた、大いなるバビロンは倒れた。‥‥全ての国民は、彼女の姦淫(かんいん)に対する激しい怒りのぶどう酒を飲み、地の王たちは彼女と姦淫を行い、地上の商人たちは、彼女の極度のぜいたくによって富を得たからである」。』

【18-5】『彼女の罪は積り積って天に達しており、神はその不義の行いを覚えておられる。』

  私の解読によると、《かの女》とはアメリカ合衆国であることが明白です。《地の王達を支配する都》とは、国連本部がある都市を意味します。従って、バビロンはニューヨーク市を指します。《姦淫》とは、毒性の強い思想に犯される異であり、それは唯物思想を指します。《商人》とは、世界の輸出国であり、中国や日本を指します。《彼女の極度の贅沢》とは、合衆国国民の浪費を指します。《不義の行い》とは、歴史的に見れば一目瞭然であり、アメリカ大陸の原住民を滅ぼし、奴隷制度により現在の繁栄を築き、日本の都市を無差別攻撃のあげく、二発の原爆まで投下したなど、他にもいろいろとあるでしょう。

[‥‥倒れた、大いなるバビロンは倒れた。]とありますが、この原文の前段では、世界貿易の中心地であることが語られており、二棟の世界貿易センター崩壊の様子が思い出されます。商人達は、遠くからその立ち上がる煙を見、嘆き悲しむ様子などが原文に書かれています。詳しくは、本書をお読み下さると、その様子は真に迫ってくると思います。

4 今後のシナリオ         <Page Top>
       
4-1 ドルの暴落と先進国の財政破綻

 最初の衝撃波は昨年の秋、既にやって来ました。第二波は一年から一年半後(?)に来るであろうドル暴落に伴う世界経済の停止であり、第三波はその直後に続いて起きる日本国の財政破綻です。その後、最低でも5年から約10年程度の混沌とした世界大恐慌が続くはずです。

 豊かな生活と平安に長くなれてしまっている我々にとって、今まで誰も経験がない衝撃であり、特に第二波の衝撃が最大であろうと思います。この最初の二つの衝撃を克服することが極めて大事です。何故ならば、多くの企業は何の準備もしていない、また正しい状況の把握が出来ていない、更に働く人々の理解が進むための時間が必要であり、企業の対策がその分遅れるはずです、そのために倒産の確立が大変高くなります

 第一波の衝撃に狼狽した合衆国をはじめ先進国は、経済対策・金融危機対策をこれから次々と打つはずです。特に雇用対策に頭を痛めると思います。そして、対策を実施するためには財源が必要であり、膨大な金額の赤字国債の発行をせざるを得ません。しかし、既に気の遠くなるような借金まみれになっている先進国は、すぐさま国家財政の危機に直面します。 簡単に言えば、余りに多くの負担のために、国家財政そのものが危ないということなのです。

 今回の危機発生の震源地である合衆国は、これから基軸通貨としてのドルの信頼性が問われ、動揺するはずです。既に、ドル離れは進んでおり、ドル資産を持つことに対しての懸念が潜在的に進行しているのですが、現在は実体経済が極度に悪くなったヨーロッパのユーロやポンドが売られているために、ドルは堅調であり、円も強含みで推移しています。しかし、全ての通貨が沈み続けているために、相対的にそう見えるだけなのです。すなわち、ペーパーマネーそのものに疑念が広がっているのです。

4-2 ドルの暴落とは何を意味するか   <Page Top>

 基軸通貨としての最大の役目は、各国の貿易の決済に使われていることです。ドル資産を手放す人がパニック的に広がったとき、ニューヨーク株式の暴落、長期金利の急上昇、そしてドルが数十円または無価値に近くなることが予想されます。その結果、何が具体的に起こるかというと、極端な場合、貿易が長期間停止する、そして全世界の金融機関は息の根を止められるほどの危機に陥ります。

 貿易の停止は、食料自給率40%の日本を直ちに危機に陥らせるはずです。エネルギーもほぼ100%輸入していますが、こちらは3ヶ月ほどの備蓄がありますので、何とかなるかも知れません。皆さんは、信じられないことかも知れませんが、都市部では餓死者が出る可能性もあると思います。

 日本の金融機関は、合衆国の国債その他のドル資産を約600兆円ぐらい保有していると言われており、それが価値を無くすとしたら、皆様はその結果どうなると思いますか。皆様の生命保険、養老保険、年金積立、郵便預金、銀行預金などが消えて行くことになります。全世界からペーパーマネーが現在も消えつつあるのですが、その大きな節目がドルの暴落なのです。

4-3 ハイパーインフレ

 日本や合衆国は現在でも、既に破綻状態にあるのですが、多くの国民はまだ大丈夫だと思っているだけであり、多くの人々が危ないと考え出したとき、実質的な破綻現象が起きます。企業の破綻・倒産の場合は、企業そのものが消滅しますが、国家の財政破綻とは、国が消滅するわけでもなく、政府が消滅するわけでもありません。

 ドルの暴落によって、あらゆる金融機関からペーパマネーが消え、動揺した国民を沈めるために、国家補償をするでしょう。しかし、その間に預金封鎖や徳政令、また消費税の大幅アップ(20%以上)、国債の更なる発行、あるいは政府紙幣の乱発など、あらゆる禁じ手を使うと思います。

 その結果、日本だけでなく合衆国、世界の先進国はハイパーインフレに陥ると考えられます。

4-4 ペーパマネーの消失と再建    <Page Top>

 ドルの暴落、国家財政の世界的な破綻とハイパーインフレにより国家と金融機関の財政は壊滅的打撃を受け、その結果、ペーパマネーが全世界的に消滅していきます。同時に、政府の借金も消えていくわけです。

 しかし、破壊の後には必ず建設が始まります。人々の生活がある以上、経済は何時いかなる時も回転を続けているのであり、やがて人々の知恵が結集されていくはずです。従って、どこかの時点で、経済と金融の立て直しが始まると思います。

 貿易決済としての新しい通貨体制の構築と従来の資本主義に代わる新しい経済システム、すなわち持続的繁栄が可能で、極端な貧富の格差を発生させない、また発展途上国と先進国の利害が調整できるような、そういう経済システムが模索されていくと思います。

 これは、地球人類が一つにまとまり、更に発展していくための進化であり、学習であると捉えるべき経済破壊であるのです。また、この資本主義崩壊から人類が学んだ結果として誕生する新たなる経済システムは、人々の欲望を暴走させない、精神性や環境をベースにしたものになっていくはずであると思います。

5 サバイバル/流動性の確保の大切さ
     
5-1 財政が困窮する米国と先進国の動きに注目すべき2009年度

 第一波の金融危機、第二波のドル暴落、第三波の国家財政の破綻の道筋はほぼ確定したと思います。しかも、それはこの一、二年の間に全てが起こると推定され、それは長年経済の動きをウォッチングしてきた筆者の目には動かしがたい事実のように見えます。

 第一波の直後に現在は位置していますが、この約一年間、合衆国を筆頭に他の先進国・日本は、俗な言い方をすれば、金が無くてのたうち回るという表現ができるほど、すさまじい苦悩が政界・財界を覆い、そしてそれはいよいよ本格的に一般の庶民へと及ぶと思います。

 皆様の中には、私は余り関係のないだろう、また関係のない業界にある、そう対岸の火事のごとく考えている人がまだ多いだろうと思います。しかし、これは全世界のあらゆる国の隅々までその影響は及ぶでしょう。特に先進国ほど、また都市部ほど、また工業地帯・商業地帯ほど、その影響は大きくなると考えられます。

5-2 具体例/私のサバイバル策

 皆様は、それでは10余年前からこの未曾有の危機到来を想定していた筆者に対して、如何なる会社生き残り対策、個人生き残り対策をしてきたのか、それを聞きたい、そういう声があると思います。

 冒頭に言いましたように、筆者は真剣に10年以上を掛けて、想定された今回の危機に取り組んだと書きました。2009.02.18現在、当社の売上げは半年前の1/2であり、3月以降は1/3になろうとしています。

 何も対策をしてこなかった会社の経営者は、倒産を前にして悲鳴をあげているでしょう。しかし、私は今現在いささかも動揺していません。それは、私が考えられる限界まで、準備をしてきたからであり、逆にこの危機をチャンスに変えたいと考えているからです。

 また、未曾有の危機にただ単に飲み込まれる筆者であれば、神理を学び、その上10年以上前に「ヨハネの黙示録」を解読してその解説書《七つの封印》を出版した、その知識と信念や知恵は机上の空論になってしまい、あの世に帰った後、神理の実践においてお前は失格である、そのような烙印を押されることは間違いありません。

 ですから、この世を単に生き延びるというよりも、私にとっては、この資本主義崩壊というテーマに対してどのように取り組むか、知恵を出すことができるか、また縁のある人々に希望を与えることができるか、神理の実践の場所として私は真剣に取り組んでいます。そして、これから学んだことは、理想国家建設という理念の醸成という形で、しっかりと魂に刻印してあの世に帰りたいと願っています。

5-3 流動性のある内部留保の蓄積が生死を分ける

 私の会社は、いろいろな産業機械や検査装置などを設計製作しており、私自身は未来型のロボットの研究をしています。そんなに儲けが大きい会社ではありません。しかし、創立以来30年余りですが、少しずつその利益を内部留保という形で、しかもそっくり流動性のある形(売買がすぐに可能な資産、例えばゴールドや株式、預金の事を言います)で貯め込んで来ました。

 普通であれば、内部留保が貯まってくると資金繰りが大変楽になりますから、工場を広げたり、機械を買ったり、人を増やしたりしていきます。その結果、帳簿上の内部留保が沢山あり利益の蓄積が大きく見えても、現金は少なくなってしまいます。簡単に言えば、現金が土地や機械その他の固定資産に化けていくのです。

 ですから、よくマスコミの報道を聞いていると、大企業はしこたま利益を貯め込んでいる、その内部留保を取り崩して雇用を守れ、という声を聞きますが、大部分の会社は現在まで、いけいけどんどん、行かなくては競争に乗り遅れる、皆で渡れば怖くないとばかり、拡張につぐ拡張、海外進出その他に大事な内部留保の大部分を使ってきました。トヨタのような超優良企業にしてもそうです。
ャッシュは当面必要な金額しか持っていないはずであり、売上げ20数兆円にしてキャッシュは2兆円ほどと聞いています。

 ですから、流動性のある形で持っているところは少ないのです。ただし、証券や株式、海外のファンド、国債、為替等に投資して来たところは、莫大な損失を含みとして抱えてしまっているはずです。帳簿上は存在していても、実態は無いという状態を含み損と言います。

 一般の個人でも同じです。金利が安いからアパートを借りる出費でマンションが買えますよ、というもっともな誘いに抵抗するだけの理論を持っていない人は、必然的にそうするでしょう。その結果、現金預金がローンの頭金に変わり、莫大な債務を抱えることになります。

 私は、15年前、マンションを売り、その資金と預金をはたいてゴールドを買いました。現在も借家住まいです。借家に住んでいるのは、いろいろと理由が他にもあったからです。それは、不動産は下がり続ける事を確信していた、大地震が予想される、子供が育つまで広い家が必要である、そして資本主義崩壊に備えて、その一挙4得を考え抜いたからです。

6 サバイバル/黄金の時間         <Page Top>

6-1 黄金の時間を生むための内部留保

 企業が経営環境の危機的な状況に直面したとき、特に今回のような未曾有の金融危機に際して生き残るためには、企業の体力が絶対に必要なのです。体力とは、財政における体力であり、簡単に言えば、会社の規模に対して、幾らの借金があり幾らの自前の現金を持っているか、という事になると思います。

 今回のように突然、売上げが1/2、1/3になるなどとは、誰も想像はつかなかったと思います。私も最悪の場合、売上げゼロを想定していましたが、このように急激に落ち込むとは予想できませんでした。驚きと言うより、資本主義崩壊を当然の帰結・神の摂理として捉えるならば、感動的ですらあります。

 売上げが幾ら下降しようと会社が存在する限り、現金は際限なく出ていくのです。一方こういうときは、金融機関からの融資を受けるのが非常に難しくなります。通常は売上金の回収と支払いが均衡しており、でこぼこがあっても経営はスムースに回転していくのですが、突然に売上げが激減すると、とんでもないことが起きます。

 人件費や、様々な経費、そして借入金の返済、振出手形の決済、マネーは驚くほどのスピードで消失していくのです。それは個人でも同じであり、御主人の給料が突然半分になったと想定したとき、家賃またはローン・食費・教育費・その他の経費は絶対に削れませんから、預金がどんどん無くなり、やがて底をつくのは目に見えるでしょう。

 それほど、今回の世界恐慌は突然かつ大規模なのです。色々政府も支援策を打ち出しますが、もともとお金がない政府ですから限度があります。最後は、企業も個人も自分自身の体力勝負です。たとえ体力があっても所詮限界がありますから、次に出すべき知恵と協力そして助け合いを考え出すまでの、貴重な時間が与えられていると考えるべきです。

6-2 生み出された貴重な時間は創造のため

 私の会社の場合、例え売上げがゼロでも、人件費・経費を切り詰めて約3年間の籠城に耐えられるだけの原資を長い年月をかけて準備しました。では3年間、籠城しつつ、何をするのか。ただ食いつなぐだけの存在で良いのか。3年以上の不況が続いた場合、どうするのか。

 この悩ましい問題について更に考え抜きました。ここに、ピンチをチャンスに変えるための方法があったのです。お金が時間を生み出すという話をしました。では、今度は時間をお金に生まれ変わらせれば、食いつぶしたとは言えない、立派な創造であり投資です。すなわち、蝶のふ化に例えられます。これこそ黄金の時間と言えます。また、先ほどの3年分の原資がどんどん増える事を考えればどうか。それがあるのです。

6-3 企業も個人もこの世界恐慌は千載一遇のチャンス

 過去の歴史と世界恐慌を学ぶと、ピンチはチャンスであることが、明確に判ります。今回のような100年に一回の世界大恐慌、いえ私に言わせると、文明の転換点であるとさえ考えています。そのような時代には、政治経済のパラダイム転換が起こるだけでなく、新しい科学技術が生まれ、人々の価値観も大きく変わるときであり、その怒濤のような津波にただ押し流されるだけの企業や個人ではなく、津波を乗り切るために正面からこの苦境に立ち向かう強固な精神力を身につけることです。

 神理を学ぶ者、精神世界を学ぶ者、そのような読者の皆様にとって目の前に実践の場があることを認識して欲しいと思います。暗い時代の例え小さな一灯火であろうと、新しい時代を築き希望の旗手の一人になるためにも、読者にはそれを是非知って、時代を乗り切るために何らかの積極的な行動をして欲しいと思います。

6-4 正しい情報の共有    <Page Top>

 大きな危機到来を察知したならば、事前に様々な対策を取らねばなりません。しかし、一人ではできないことの方が多いでしょう。特に家族や、社員を抱えていればです。それが、自治体や国家レベルともなれば、その規模は非常に大きくなります。そこで、当たり前の事なのですが、何かをするとなれば、正しい情報の共有によって共通の価値観をお互いに持つ必要があります。所が、これが非常に難しいことなのです。

 危機を事前に察知するのは、各界のリーダまたは専門家の役目です。つまり、家族の長、経営者、自治体の長、政府の重要な役割であり、それを察知できなければ最悪の場合、倒産・死に至るからです。

 大きな危機ほど、その兆候は早くから現れます。現在の危機は、この30年間に醸成されたものであり、特にこの10年間はその膨張速度が加速されていました。目に見える形で例えるならば、フィリピン沖に強力な台風の卵が生まれた段階を言うわけです。

 台風を衛星写真をテレビで解説すれば、100%の人が、「おっ、なるほど、でかそうだ」と情報を共有できます。近づいてくる様子も刻々と報道されます。次第に、緊張感が高まってきます。

 所が、衛星写真やテレビが無かったらどうでしょうか。直前になっても信じない人は信じないし、聞く耳も持たない、怪しげな一陣の風が前触れとして吹いても、理解しようとしない。そんな、100年に一回の台風?、そんなことあるわけ無いジャン、と一蹴されるます。何度も言ってると、言う前に逃げられるということになってしまいます。

6-5 私の失敗

 10年前、営業・技術社員の実績評価を具体的・客観的に行え、かつ本人には手間暇を掛けさせないで実現可能な方法を考え出し、これを今も実施しています。何故そういう方法を考え出したかというと、幾つかの理由があったのですが、会社の業績の一部を給与や昇給に大きく反映させたかったのです。また、能力の高い人にはそれに報いたかったからでもあります。そして、来るべき危機到来に際しては、全員の給与を合理的に下方修正できるシステムをあらかじめ築いておきたかったからです。

 当時のそれまでのシステムでは、営業・技術社員に残業手当を支給していました。しかし、これには大きな矛盾があります。簡単に言えば、同じような仕事をさせた場合、能力の高い人は早く終わり、能力の低い人は時間が掛かるということです。

 そうすると、能力の低い人は、能力の高い人より給与が高くなります。また、同じ時間内で仕事をさせると給与は同じでも、遂行できる仕事に大きな差ができます。特に、営業とか開発・技術の分野では、非常に大きな差が生じます。

 ところが、こういう計画を発表した事を切っ掛けとしていろんな事があったのですが、会社創立以来の片腕とその部下達が私に反発し、分離独立してしまいました。説得しましたが、その当時は絶好調だったので、自分たちで会社を創れば、もっと一人当たりの稼ぎを大きくできるという誘惑に勝てなかったのだと思います。

 もはや、やむを得ないと判断し、顧客の一部を譲渡し、関連した資料や図面をコピーして、これからは協力し合おうと申し合わせました。しかし、それは現在も実現していません。その後、その会社では二人が脱落したと聞きました。そして、現在の不況に遭遇して、どのように思っているか。そのような結果に至らしめたのには、私自身にも原因と責任があります。

 そういうわけで、今では残業手当を廃止し、退職金規程も廃止しています。現在の様な大不況が長引くならば、とうてい退職金など払えないだろうと思い、四・五年前に全員の退職金を前払いし、今後の給与に退職金手当として、基本給10%を新規に支給してきました。

6-6 徐々にポテンシャルをあげていく事

 ですから、周到に考えを巡らせた後に、徐々に周囲を誘導していかないと私のように失敗します。しかし、結果的には五人の部下が独立したことで、私はある分野の仕事をきっぱりと捨てることができました。その分野はもうこれから斜陽になると考えていた、また彼らにもそう言っていたからです。

 本当は彼らと今回の不況を一緒に乗り越えたかったと思います。彼らの力があれば、また違った展開ができただろうと思えるからです。しかし、結果的には、早々とリストラが成立してしまったわけであり、当時この災いは福となるかも知れないという不純な念い???が頭をかすめたことを記憶しています。

 現在では、毎日、何通もの経済・金融情報を全員に回覧し、私が読んだ本も即座に回覧しています。ですから、私が入手した最新の情報を、社員はほぼ同時に獲得できるようになりました。当初は、通過するだけの人も多かったかも知れませんが、次第に私の言うとおりの現象が具体的に現れて来ていますので、今では全員が事態をかなり正確に理解し、平静を保っています。

 これは、家庭でも同じです。結婚した当時は、政治経済の話をしていると眠くなるなどと言われたものですが、長く飽きずに少しづつ話をしている間に、家内は政治と経済に大変興味を持つようになり、今では筆者を大分見直してくれています。

 女性の方に対して失礼を恐れずに、男性の方々にアドバイスするならば、最初は少しつついて反応を見る事が大切です。こういう事は興味がないなと判ったらしばらく待つ事です。それから理詰めで言うのは御法度です。女性は、基本的にそういうのは嫌いで、感性で物事を考えますから、まず何か「はっとする切っ掛け」が必要です。

 ある程度結婚生活が続いて子供ができたりすると、家庭の中でだらしのない旦那を毎日見続けていますから、そういう目でしか旦那を見られなくなり、信用???できなくなっていると考えるべきです。テレビが同じ事を言ったり、隣の御主人が言ったり、友人から言われると、突然、理解が進みます。これは私の35年の結婚生活から得た大事な教訓の一つです。

 男が仕事の世界で真剣勝負をしている時の、逞しくまたりりしい御主人の姿を奥様は想像できなくなっている、という悲しみと孤独に男はじっと耐えなくてはならない、それは宿命です。いえ、そうでない賢明な女性もまた多いことを知るべきかも知れません。

7 サバイバル/ピンチをチャンスに     <Page Top>

7-1 靄(もや)の中から景色が見えてきた

 20年前バブルが崩壊しましたが、その数年前から当時の異常な繁栄はバブルであることをかなり正確に把握していました。そして、バブルの崩壊過程を間近に見、更にその先にもっと大きな世界規模のバブル崩壊、ラビバトラ博士の言う資本主義崩壊を察知したのです。

 1990年の正月から日経平均株価が暴落を開始しましたが、その頂点で私が投資していた株式を全て売却し、その後の難を回避できました。何故かというと、胸騒ぎが正月の間、鳴りやまなかったからです。全く同じ時期に、ある一冊の本を切っ掛けとして、神理の世界・精神世界に目覚めました。おそらく、守護霊が心の奥底から、私の胸をどんどんと叩き続けて警告してくれたものと思います。

 以来、どうすれば自分の会社を維持し、従業員と家族を守ることかできるか、研究を続けてきました。最初から全てが見えていたわけではなく、最初は漠然としたものであり、であるからこそ研究を続けてきたのです。そしてこの3年間、日々の情報をウォッチングしている内に、現在起きていることの本質、そして起こりつつあること、これから起こるであろう事が、次第に見えてきました。

 時間が進むに従い、遠くの景色が靄(もや)の中から徐々に鮮明に見えてくる感覚に大変よく似ています。そして、これは大きなピンチであるけれども、またチャンスに変えられるのではないかという念いが強く働くようになりました。それは、いろいろな事態がよく見えてきたからです。

 そして同時に、大部分の人々は何の関心も持っていないし、勉強もしていない、経済学者やアナリスト、いわゆる専門家ですら的外れなことを言う人が如何に多いか、そういうことが明確に判ってきました。

7-2 私に科せられた会社存続のための課題

① 内部留保を貯め込み、流動性を可能な限り持たせること。
② 幹部は60歳前後に達しているため、後継者を育てつつ、世代交代を進めること。

 内部留保の大切さは前述しました。しかし、内部留保には限りがあります。また銀行が破綻し、国家が破綻するときに、現金のまま置いておいて良いのか、そういう問題もあります。

 後継者、世代交代が難問です。息子は大学卒業後、別の会社を経験した後、私の会社で修行中ですが、それだけでは世代交代を行えません。何故ならば、中小企業に好きこのんで就職する新卒・若い人は皆無だからです。一定レベルの人を採用したくても、そのままでは不可能に近い。それは、32年間の間、私が常に悩み続けたことです。

 世代交代がうまくいかない場合、今回の世界恐慌にかかわらず、会社は傾き、いずれ消滅することは目に見えています。また、私と幹部の老後も惨めな事になります。理想的には、人材を採用し、世代交代をスムースに行い、かつ幹部も体力の続く限り若い人の邪魔にならないように働くことが大事です。

 それを、この資本主義崩壊という未曾有の大不況の中で達成しなくてはならないという課題に直面しているのです。

7-3 どんどん原資が増え、内部留保も増える

 10年前、余裕資金を全てゴールドに変える決心をしました。今考えると、ゴールドが最も安かった時期です。今、それは2倍から3倍になっています。私の予想だと、ドル暴落、合衆国破綻、日本と先進国が破綻しハイパーインフレが到来するとき、それは10倍以上あるいは100倍、貨幣価値が変わるとすると、それはとんでもない価値に変身します。

 日本を除く全ての先進国は外貨準備高の半分以上を金で保有していますが、それは国家の危機に際して、また国際的な危機に備えて各国はそうしているのです。貿易決済をドルで行えなくなったとき、ユーロがその役目ができるか、できないでしょう。それでは円はどうか。日本も間もなく破綻するのですから、それもできないでしょう。

 であるならば、新しい通貨体制を国家間の話し合いで構築する以外に方法は無くなります。多くの専門家は否定していますが、私は原油・食料その他の資源と金による新金本位制が復活すると読んでいます。

 これが、内部留保の全てを金に変えた理由であり、それを徐々に取り崩しても、含み資産としての内部留保は減らずにどんどん増えるという私の計画の理論的背景です。

7-4 大不況は人材確保の最大のチャンス

 乱世を生き延び、籠城するための資金のめどはついたとして、では世代交代の人材はどうするか、これはまだこれから解決しなくてはならない課題です。

 中小・零細企業にとって優れた人材を確保するのは絶望的であると前述しました。特に技術系の人材は絶対数が少ない上、大企業が大量に吸い上げていきますから、待遇面だけでなく、将来性、安定性、企業としての魅力、いろいろな尺度から考えたとき、余程の縁が無ければ、見向きもされないでしょう。

 しかし、乱世において、特に今回のような世界恐慌下では、中小企業だけでなく大企業といえども多くの企業が倒産するはずであり、若い人の職業観、価値観もより精神的な方向へと向かう人が増えてくると私は考えています。

7-5 大企業と中小企業

 大企業と中小企業の相違点を見出すことは幾らでもできますが、より精神的な面から考える事にします。大企業に就職すると最初から歯車の一部に組み込まれ、そしてそこは競争が非常に激しい世界ですから、精神的に消耗していく人が大変多いのです。

 技術系でも、自分の意志に反していろんな分野に配属され、またどんどん後ろから若い人が入社してきますから、自分が好きな仕事を長く続けることは不可能に近いのです。

 一方、中小企業では組織そのものが曖昧であり、そして全体がよく見えます。積極的に自分の領域を開拓できる人は、いろんな可能性を選択できます。人材も多くはありませんから、優秀な人ほど、上司や経営者に対して大きな影響力を発揮できるでしょう。自分の能力を伸ばし、また精神的にも消耗せずに、豊かな人生を計画することができるのではないかと思います。

 その証拠の一つとして、自分で独立する事も可能であり、また私は62才という年齢にもかかわらず、まだ設計を自らやっています。大企業ではなかなかできないことです。大企業では、ある年代になると管理職になり、いろいろな部署へ移動したりしますから、定年で退職したときには、もう一技術者としての仕事はできません。

 私が大学を卒業して大企業に就職した直後、人生について悩み始めました。その時に得た結論は、大企業にいると安定はするし待遇もいろいろな面で恵まれているが、将来、何かをしたいと考えていましたので、これはいかん、もっと小さい会社へ行こうということだったのです。

7-6 ロハスとコラボレーションの時代

 前述したように大量生産・大量消費・画一的商品の時代は終わりつつあります。従って、これからは大企業のメリットよりも中小企業のメリットが浮かび上がる時代です。今までは、買収・合併などにより企業の集約化が進んできましたが、むしろ今後は解体される方向に行くのではないかと思います。つまり多様化と様々な価値観が共生する時代が来ようとしているのです。

 また競争と消耗の時代ではなく、精神的にも肉体的にも健康で持続的な人生を目指す人がこれから益々増えて来るでしょう。物質万能文明から次第に精神性の高い経済システムを持つ文明への萌芽が既に芽生えていると思います。

7-7 小粒でもきらりと光るもの/技術開発

 前置きが長くなりました。乱世の時代は価値観の転換を伴うのですが、それだけで中小企業が若い人材を確保できるわけではありません。しかし、今までのような大企業一辺倒ではなくなる時代が来るのは確かです。

 では、人材獲得の条件として何が更に必要でしょうか。企業としての魅力、また優れた技術やノウハウを持っている事だと思います。若い人が、自己実現の場として、中小企業・零細企業を選択するためには、他の企業にはないきらりと光る独自性が企業に必要だということです。

◆ この乱世を生き延び、同時に黄金の時間を獲得するためには一定の余裕資金が必要。
◆ 仕事が無くなったとき、資金を余裕時間に換え、その時間をまた資金へと転換していく。
◆ そして世代交代のチャンスを真に活かして人材を確保する。

 その要になるのが、小さくとも光るものをまず最初に生み出す事なのです。資金と余裕時間がそれを可能にします。すなわち私の会社にとっては、それは技術開発であるのです。私は、20代前半から、ロボットを考え続けてきました。会社を経営し、明日の糧を稼ぎながら、ずっと考え続け、実験を繰り返し、数年前から右腕の設計をしてきました。

 ここでその技術の内容を具体的に言うことはできませんが、人間に近い関節と自由度を持ち、そしてパワーを出せるはずです。つまり、実用的なロボット、人間の代わりに働けるロボットが私の目標です。例えば火災現場や、放射能現場、有毒ガス発生現場、そのような場所で人を救助したり、瓦礫をどかしたり、バルブやボタンを操作したり、さらに工具を使うことができる、すなわち作業ができるロボットです。

 まだまだ、道のりは長いと思います。しかし、実証的なものは創り上げられると思います。それを基にして経済産業省の補助金を獲得し、同時に技術内容を発表します。そうすれば、大学の研究者と交流ができるでしょう。そして、人材獲得の道筋を拓くことができます。

8 何のためのサバイバルか 
 
 ロボットは、私が長年情熱を注ぎ続けてきた自己実現のテーマであり、また私にとって事業継承・人材獲得のための必要不可欠な手段なのです。ピンチをチャンスに変え、乱世の時代を生き抜き、そして技術者としての自己実現も同時に図る、それが私の計画なのです。

 破壊の後に創造が始まります。新しい経済学が模索され、それは日本から実現されて行くであろうと合衆国のラビバトラは予言しており、その理論を提唱しています。今まで長い紙面を費やして、資本主義崩壊を生き抜くための私個人の計画を述べてきましたが、私にとって生きることそれのみが目的ではありません。
 会社を存続させ、事業を継承させ、家族と従業員を守り、取引先と協力して生き延びようとするのは、そのプロセス自体がこの世での大切な修行であるからであり、また経済的基盤が確立されていない限り、もう一つのライフワーク・神理のための活動を継続することができないからでもあります。

9 終わりに

 この資本主義崩壊は、数万年に一度という新文明誕生の端境期における一つの現象です。新型インフルエンザをはじめとする様々な疫病の蔓延、巨大地震・ポールシフトなどの天変地異、地球温暖化による異常気象、海面の上昇と地震による都市の海没、食糧危機、戦争など、どれをとってもかつてないほどの大規模な災害が予言されており、悲惨と見える現象は次第にこれから激しさを増していくでしょう。

 しかし、それらは全て魂が進化するための砥石です。人類としても個人としても大いなる試練です。しかし、それを単なる苦しみとして捉えるのは正しくないと思います。そういう環境の中を前向きに楽しく生き抜く、そして神をいまだ見ることができない人々に、言葉だけではなくその人の生き様を示すことで、神の実在を教えていく、それが神理を学ぶ者達の目指す正しい道だと私は考えています。

 資本主義崩壊は、これからクライマックスが訪れます。間もなく欧米諸国の金融機関は国有化されるでしょう、日本もそれに続くはずです。それがまた次の危機へと発展していきます。また機会を設けて、話していきたいと思います。
 今後の未曾有の困難の中で如何に生きることが出来るか、私達がこの世に生まれた目的であり大命題だと私は思います。

終わり



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