The Seven Seals

1.はじめに
                
 経済とは何か、簡単に言えば、人の営みであり日々の暮らし向きの事です。すなわち《三次元という世界で生きていくために必要な》人の動き、物の動き、そしてそれは同時にお金の動きを伴うことになりますが、そういう社会の仕組みや成り立ちを言うわけです。

 神理を学んで最初に墜ちる落とし穴、それは愛とか心とかを重視する事は非常に大切なことなのですが、その反動として物とかお金とかを軽視したり、論じる事を避けたり低く見たりする傾向性を持つことです。しかし、果たしてそれは神理にかなう事でしょうか。

 霊的世界の探究>1.心・魂・霊と波動に関するテーマ>5.色心不二の項目で、三次元世界における修行としての心と体の関係をどのように考えるべきなのか、こういう事について述べました。それと同様に考えると、経済の在り方を考えることは非常に大切な修行課題であることが分かります。

 ひとり一人の心の向上・在り方を高めて理想的社会を実現しようとする方向性は人間の最も基本的な課題であると思います。しかし、この世というのは、あらゆる心の階梯を持つ方々が混然としているわけですから、心の教えを説くだけでなく、また別の視点が必要だと思います。

 すなわち、経済の中に精神性を組み込んだシステムを構築し、毎日の生活の中で、ごく自然と人間の欲望がコントロールされ、幼児から霊的に高まる方向へと教育されていく、そのような発展・調和・霊性を兼ね備えた合理的な経済システムが模索されるべきだと私は考えています。






引作の大楠と筆者 推定樹齢1500年(南方熊楠)

 引作、ここは私の母の実家があったところであり、実家から谷越え約300m程の山の中腹に、大木の全景を見ることができました。母は里帰りしてその実家で私を産みました。それ以来、実家に帰るたびに、この木の霊気に触れて成長したような気がしています。1500年たった今でも、一年中青々として苔が生え、ツタが生え、そのたくましさ、生命力に圧倒されます。

巨木巡礼引作りの大楠

2.理念経済                

 この世で、人間は一人では生きてはいけません、また働いてお金を稼ぎ、食べて行かなくてはなりません。ですから、この世での修行という視点から見たとき、色心不二の考え方と同様に、やはり《経済と心》とは深い関係があることになります。田舎ではまだいろいろと方法が有るかも知れませんが、都会ではお金が無いと、生きていくことが出来ません。また仮にホームレスとして生活したとしても、自分が食べることだけを毎日考えざるを得なくなり、なかなか本来の心の修行をするのは困難だろうと思います。

 ではお金があれば、心の修行が出来、幸せになれるかというと、そうではないことは誰もが知っていることです。すなわち、自分だけが食べていければいいという段階、家族を食べさせて行かなくてはならない段階、社員とその家族を養っていく段階、ここまで来ると社員の幸福と会社の繁栄を持続していくためには、景気や世界経済の動向、そして政治の在り方、また長期的な展望、このような視点から経済を考えることが要求されるようになります。更に、その上の段階は幾らでもあるわけであり、その組織の長たる方には経済に対する深い洞察力が要求されるのは当然です。

 すなわち理想的な社会、理想国家建設という大きな目標を目指すのであれば、経済の仕組みに関心を持ち、どのような理念で経済が成り立つべきなのかを考える事が非常に大切であるという事なのです。そして、せっかくこの世に生を受け、この世で学んでいるのですから、現在の政治と経済、国内だけでなく世界で起きている様々な現象を、自らの目で見、頭で考え、その本質を洞察する、少なくともそのような努力をすることが、自らの智慧を自ら育む事になると考えます。

 現在の「アメリカ型資本主義」は貧困を産み、格差を生み、人間の欲望を限りなく追求していくという根本的な誤りを内蔵しており、その結果として自滅・崩壊のプロセスにあります。この事をしっかりと理解するならば、本来どのような理念で経済が運営されるべきなのか、そのような解決策が次第に見えてくるはずなのです。

3.三次元世界での進歩と調和の原理は経済と政治

 神の創造された世界、この三次元を包含する高次元の世界に共通する原理、それは進化発展を縦軸とし、調和を横軸としたベクトルで構成されています。経済は正に成長と発展という浮揚力によって生命を得ています。では、この世での調和のシステムとは何でしょうか。それは、政治だと思います。経済が成長と発展をしていく過程で生じる、強者と弱者、また様々な利害などを調整し調和させ、教育や科学技術のような未来への投資など、あるいは国民の生命と財産をどのようにして守るか、このような機能が政治に求められる役割です。

 すなわち、政治と経済はこの世に理想国家を創り上げるためには、切っても切れないシステムなのです。であるならば、グローバルで多様な民族、高低差の大きい生活レベルと様式、様々な価値観を有する異なった文化、このような世界における持続的な繁栄のための仕組みは如何なるものでなくてはならないのか。

 これからの時代は、まず理想と理念が有り、歴史から学んだ教訓を生かし、その上で経済のシステムはどのように在るべきか、これを模索し創造していかなくてはならないのです。これを理念経済と呼んでいます。理念経済をシステムとして構築するのは政治であります。民主主義体制の中で、この様な理想を実現するためには、ひとり一人の理想もまた高くなくてはならないだけでなく、経済というものに対する理解も深めて行かなくてはならないのです。

4.現在のあらゆる危機は経済理念の欠如によって生まれた

 現在の人類が直面している危機を解決するための理念経済とはいかなるものか、これを模索する時代であると言いました。地球環境問題、地域間の争い、貧富の拡大、人々の心の荒廃、このような問題のベースに経済の在り方、原理が大きく係わっていることに気がつくはずです。しっかりとした経済理念があって、それを調整するための政治があり、教育や科学技術に対する投資の在り方、企業や家庭の役割、というふうに物事を考える順序があるのではないでしょうか。

 何故、環境汚染が野放しとなり、バブルが生じ、極端な貧富の差が生じるのか。このような疑問に明快に答えているのが、アメリカ合衆国メソジスト大学の経済学博士ラビバトラです。このコーナーでは、世界中の人々が幸福を共有できる経済の在り方、また地球環境に優しい経済とはどんなものなのか、こういうテーマを経済という側面から考えてみようと思います。

5.闇の底から光が差す       

 このような視点から、日本国破産、合衆国破産、世界大恐慌、資本主義の崩壊という恐ろしい???テーマに正面から取り組み、見つめ、洞察することで、マイナスのエネルギーを転じてプラスのエネルギーに変える事ができる、それがこの世を全く新しい発展と価値観の世界へと、すなわち理想の世界へと変えていく契機となり、更にそれを願い・念う人々が増えることで実現が加速されていくことでしょう。

 既に、崩壊の中に未来を築くための新しい萌芽が数多くあります。これを見出し育てていくのが正しい心の持ち方だと思います。それは、闇を見つめる中で目が慣れるに従い、かすかな光を発見し、その光を増していく努力をするのに似ています。これが真の光明思想だと私は考えています。闇の底をぶち破ってこそ、光があふれ出てくる、どうやって闇の底をぶち破るか、それが三次元での修行課題であり、これから世界中の人々が、その人の範囲内でひとり一人が取り組まねばならないのです。

 小さき人も大きい人も、富める者も貧しい者も、智者も愚者も、あらゆる地域を越えて、人類のひとり一人がこれから体験し、模索し、そして証人になろうとしています。であるならば、これから起きようとしている事、今起きている事、既に起きた事に対して、目をそらすことなく、しっかりと闇を見つめていくことが大切だと私は考えます。

6.目 次                  

 項目1, 2 は「危機の本質と理想国家建設」の中で論じた事ですが、このコーナーと深い関係がありますので参照してください。項目3 は主題であり、項目4は未来の理念経済とはどのようなものであるのかについて考え、ラビバトラの提唱しているプラウト経済政策について紹介します。

1 日本の経済危機・国家破綻の本質

危機の本質と理想国家建設 第2章 を参照してください。

2 資本主義の崩壊という危機

危機の本質と理想国家建設 第3章 を参照してください。


3 資本主義崩壊のシナリオ

具体的に分かりやすく資本主義崩壊のシナリオとタイムスケジュールを説明してあります。

4 New2009.05.06
資本主義崩壊と私のサバイバル

会社経営者の立場から、10余年に渡る研究と具体的サバイバル対策を公開します。

5 理念経済学「プラウト」(ラビバトラ)

何故バブルが発生し、極端な貧富の格差が生じるのか、それを防止するための理論。日本にはそのベースが文化としてあります。精神性と資本主義の調和が命題。

7.終わりに
               
 これから数十年に渡り、人類存亡の危機を私達は乗り切らねばなりません。天変地異、異常気象という側面だけではなく、生活に直結した資本主義崩壊も大きな問題となります。しかし、その動乱のクライマックスを超えると、短期間に混乱は収束に向かうだろうと思います。そして、人類は再び力強く立ち上がり、やがて精神性を基調とした新しい文明の建設が開始されることでしょう。当然のこととして、精神性を経済にどのように取り入れるべきなのかが模索され、やがて理念経済が確立されていくはずであり、これからの人類発展の大きな原動力になっていくに違いない、私にはそう思えるのです。



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