ヨハネの黙示録・全ての謎が分かる

The Seven Seals

◆◆◆ 「霊界通信 小桜姫物語」 書評 ◆◆◆
2007.11.05 窪田光治

潮文社 出版  浅野和三郎 著 復刻版

 神理の書籍として紹介している「死後の真相」という本に、この「小桜姫物語」が収録されていたのですが、その後この本は絶版になり、しばらくして別冊として復刻されました。

 この霊界通信は、鎌倉時代の女性(小桜姫)が、ある婦人の口を借り数年にわたって話したものを浅野和三郎氏が筆記した物です。三浦一族嫡男の奥方として世に知られていた小桜姫でしたが、小田原の北条市と争い、武運つたなく滅ぼされ、城が落城後、油壺の浜にあった仮の住まいに隠れ住んでいたようです。現在、三浦半島に小桜姫神社というものが有り、この霊界通信の読者だけでなく、訪れる人も多いと聞きます。

 世界的なスピリッチュアリズムの興隆の中で、日本における精神世界興隆の先駆けとなるべく、小桜姫は大きな役割を担うこととなり、このような霊界通信の物語を現世に送ってきたのでしょう。霊界通信というのは、送り主、口を借りる霊媒、そして筆記者という三者の連係プレーによって完成する関係上、波長導通の法則が三者に適用されます。従って、送り主に対する心情的な理解だけでなく、知識、心の波動の一致が要求されるため、レベルの高い霊界からの通信を受けるのはそう簡単なことではありません。

 このような霊界通信書が、日本において、しかも大正時代に発刊されていたというのは、現在の精神革命につながる計画が、色々な角度から、またかなり昔から始まっていたことをうかがわせるに充分なものです。神理の書籍として、芹沢光治良著「教祖様」を紹介していますが、その教祖である「中山みき」は現在、湯河原の天命庵において、大徳寺氏の口を借りて、多くの人々に語り続けています。この一連の計画は、おそらく幕末から明治維新にかけてがそのスタートであろうと推測しています。

 小桜姫の霊界通信において非常に参考になる点は、死後の精神修行が具体的に語られている事です。修行のプロセスが小桜姫の体験談として詳しく記述されているわけですが、死後のとまどい、現世に対する執着心とその葛藤を経て、次第に精神的な整理がついていく、その精神的な変化がよく分かります。更に修行が進んで一定のレベルに達すると、許可を得て指導霊の案内のもとに霊界探訪の旅に出ます。竜神や天狗などの話を読むと、彼らに対して怖いというイメージは全く感じませんし、また竜宮界におもむき乙姫様にお会いしたときの話など、大変興味深いものがあります。

 この物語は、次元としてどのあたりかと言いますと、おそらくは六次元神界から七次元菩薩界と呼ばれる世界の話だと推察します。「死後の世界」、「霊界通信 小桜姫物語」、「ベールの彼方の生活」という三つの書は、あの世の世界を具体的に知る上で、大変参考になる思います。



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