ヨハネの黙示録・全ての謎が分かる

The Seven Seals

◆◆◆ 「地上最強の商人」 書評 ◆◆◆
2007.11.05 窪田光治

日本経営合理化協会出版局  オグ・マンディーノ 著
稲盛和夫監修  無能唱元訳

1.はじめに

 この本は稲盛和夫氏監修による成功哲学の書です。しかし、私がこの書を読んで感動し皆様にお薦めするのは、自己改造(魂の傾向性の修正)の具体的方法論が易しく書かれ、しかも本質をズバリ突いていると思うからです。そして、自己改造のプログラムまで用意されています。

、この本の優れていると思う点は、反省という作業と密接に関係があると思うからであり、これについては後述したいと思います。(ハードカバーであるため価格に難点があり ¥11,000 ほどします。)

2.訳者解説より抜粋

 この『地上最強の商人』は、壮大な奇跡についての物語である。そしてまた、いかにしてごく普通の能力の人物が偉大な成功者へ変貌していくのか、という秘密について語られた寓話でもあるのです。

 ラクダの世話をしている貧しい若者が恋をする。そして、その女と結婚したいばかりに、商人として成功し、大金持ちになりたいという願望を彼は抱いた。

 ここに、はるかな昔から、選ばれた一人の人物により代々継承された不思議な十巻の巻物がある。そこには、世界最大の富豪になることも可能な、ある成功の秘訣が記されているという。幸運にも、この巻物を手にいれたこの若者は、これをくり返し読み、砂漠の貿易商人と呼ばれるラクダの大キャラバン隊を指揮するようになり、ついには、中近東の地で「世界最強の商人」とたたえられる大成功者となっていく。

 以上がこの話のあらすじであるが、もっとも興味がそそられるのは、成功の秘訣を記したとされる十巻の巻物の内容である。
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3.不思議な十巻の巻物
                  
 各巻は約十ページほどの分量がありますが、第一巻には最も大事なことが書かれています。

第一巻要約

 第一巻には、「いかに成功するか」ではなく「いかに失敗をしないか」という秘訣が書かれている。

 失敗者と成功者との間に横たわるただ一つの違いは「習慣の違い(心の持ち方、念いの傾向)」である。従って、私の守るべき最初の法は「私は良い習慣をつくり、自ら、その奴隷となる」ことである。

 その習慣とは、それぞれの巻物を音読し一日三回、三十日間続けることから始める(従って、十巻を読むためには三百日を要する)。巻物を読むことは、私の生活の一部、すなわち習慣となる。

 では、このようにしてできた習慣で、何が達成されるのであろうか?この中には、目的を達成するための秘密が隠されているのである。言いかえれば、それは目的達成のための力を得るということである。

 毎日、読み返していると、巻物は、ついには私の思考意識の一部となる。それは、私の、もう一つの心とも呼ぶべき場所にしみこんでゆき、私の理解しがたい神秘的な力となる。

 それは、私に夢をつくりださせ、しばしば不思議な行動を私にとらせるが、結局それは、目的達成のための最短距離だったことがあとからわかる、といったような具合である。そして、この習慣がつづけられていくうちに、私は不思議な力に目覚めはじめる。

 更に要約すれば、成功するための本質は知識の積み重ねでも、努力の積み重ねでもない、念いの持続と方向性である。従って、人間の念いの傾向を正す良い習慣をつくり、また成功者への方向を持った念いとは何か、これを潜在意識に繰り返したたき込み、無意識に考え行動できるまでになること、それが失敗せずに成功という体験を積み上げていく確実な方法である。

 筋肉を鍛えれば強靱な肉体ができあがる。同様に精神も鍛えれば強靱な精神となる。それも一日にたった十分間の「良い習慣」を続けるだけで、貴方は変わっていくことができるのだ。


第二巻要約

 今日この日を、私は、心からの愛をもって迎える。なぜならば、これは、いかなる仕事においても、成功するための最大の秘訣だからである。 

第三巻要約

 私は成功するまで頑張り続ける。私にできることはただ次の一歩を踏み出すことだけである。無駄な一歩であろうと、有効な一歩であろうと、それは私の関知するところではない。事実、一度に一歩踏み出すことは、そう難しいことではない。問題は、それを繰り返せるかどうかである。

第四巻要約

 私は宇宙最大の奇跡である。なぜならば、私は愛のうちに生を受け、目的をもって、この世に送り出されたものだからである。

第五巻要約

 私は、今日が人生最後の日であると心得て生きる。ではどのように生きればよいのか。私は、昨日のことを忘れることにしたが、同時に、明日のことも忘れることにしよう。今、刻まれているこの時が、私にとって「永遠」なのである。

第六巻要約

 弱者は自分の思いに支配され、強者は自分の思いを支配する。今日、私は、自分の感情の主人になる。是非とも自分の感情を支配せねばならぬ。

第七巻要約

 全ては、いずれ過ぎゆくものだ。私は、世間を見て笑う。私は、何にもまして、自分を見て笑う。私は、自分が如何に偉くなろうと、賢くなろうと、強大な権力を得ようと、自分と世間を笑うことを決して忘れない。私は、自分自身を過大評価する事はない。これは、私を災難から救い出し、無事の境地に導いてくれる呪文である。

第八巻要約

 今日、私は、自分の価値を百倍にする。目標を高く持ち、今日、自分を高める仕事をする。

第九巻要約

 私は、今、ただちに行動し、今日できることを明日には延ばさない。

第十巻要約

 そして最後に導きを求めて神に祈る。私の祈りは、「これらのものを、手に入れる方法を示したまえ」という、導きを求めての祈りである。そして、この祈りには、必ず答えが返ってくるのである。私が求めている導きは、ある時は示され、ある時は示されないかも知れない。しかし、その両方が答えなのである。



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