◆◆◆ 「伝わるのは愛しかないから」 書評 ◆◆◆ |
1.はじめに
この本は、大変易しく神理を語っていますが、その思想は奥深いものです。しかし、私の書評は本文にあるのではなく、著者の詩にあります。
その詩は、この本の13カ所に挿入されているのですが、本文と直接の関係はありません。ですから何気なく読み過ごしてしまうところです。しかし、何故か、心に残像が残ったという点は、「流奈カレンダー200」と同じです。まだお会いしたことがない遠き友人より、ワープロが打てないので詩だけを活字に打ち直してもらえないか、と問い合わせが私に寄せられ、それを機に全部の詩を通して整理したところ、日木流奈の本心、いえ氏の偉大なる潜在意識からのメッセージとして姿を現したのです。「流奈カレンダー2000」と合わせて、御鑑賞下さい。
2.詩の抜粋
左は、掲載ページです。若干の解説をしてありますが、詩を何度も読んで《何かを感じる事》が大切だと思います。この詩にも《感じよ!》という言葉が何度か登場します。意味の深い詩であり、解説が適切でないところが有るかも知れません。
P.15 |
P.108に「死にゆく魂達よ」とあります。人類存亡の危機に際し、多くの人間か死に、実相の世界(あの世)へ帰ってくるわけですが、眠りし魂とは、ショックで疲れ果てた魂が、寝所で眠りについている様を表現したと思われます。人間は死んでも命があり、意識がありますから、通常は死んで眠りにつく事はありません。また意識の高い人、一所懸命に人生を生きた人は、いかなる死でも甘んじて受け入れられ方が多いはずですから、やはりショックで眠りにつく事は無いと思います。 |
P.34 |
はじかれし粒とは、前述の詩にある「まだ光が外に漏れることのない球(魂)」が自らの力ではじけ、目覚め、自ら成長する力を付けた魂を指すのでしょう。 |
P.39 |
高嶺の住まいとは、神々の住む天上界。そして、ここは、前述の「はじかれし粒」が修行する場、すなわち地の世界の話。 |
P.76 |
水鏡 = 静寂な心の湖面 |
P.80 |
見えない世界 = 永遠に変わらぬ実在の世界、すなわちあの世。霊的世界。 |
P.104 |
見えぬ世界 = 霊の世界、実相の世界、実在界 |
P.108 |
死にゆく魂たちよとは、人類存亡の危機において、死にゆく魂を指すと思われる。 |
P.146 |
悲しみの先に希望とは、人類存亡の危機が去った後、文明再建のための希望を指すと思われる。 |
P.150 |
自分を愛することから始めよう、という教えは初めて聞く教えです。自分を愛するというのは当たり前といえば当たり前のことですが、しかし本当に自分を愛しているか、愛しきっているか、自分を愛するってどういう事か、そう考えていくと、自分造り、自己確立、自己探求、不動心につながっていく、その大事な出発点であることに気がつきます。日木流奈氏は、自分に心地良いことをしよう、魂に心地良いことをしよう、一方では洞察することを大切にとも言っています。 |
P.161 |
この教えに対しては、一瞬???と思うかも知れません。私も、同じです。しかし、よく考えてみると、物事にはいろいろな側面があり、またいろいろな入り口があります。ですから、言葉の意味だけを取るのではなく、文章全体の意図が何処にあるかを知ることが大事だと思います。そうすると、この文章の主題は、瞬間をうけいれる、ということだと分かります。 |
P.172 |
「見守る勇気」という言葉、これはなかなか出来ない、しかし大切なことだと思います。自己反省を含めて、そう思います。仏像の微笑み、という言葉があります。あの微笑みの意味は、まだ分からない、悟らない、でもそれを悲しみを超えた微笑みを持ってじっと見守る心であり、また少しでも悟り・進化したら、うれしさを込めて微笑む心です。 |
P.177 |
この詩は大変短い、更に私の限界を超えた話であり、真意を理解するには、憶測をもってするしかありません。「闇の寝所・魂の故郷・里帰り・ 神が造りし子どもらの中に自分も含まれているのだと強く自覚」、という幾つかの言葉から、次のように理解することが出来ます。 |
P.187 |
既に、今までの解説と前段の詩を読んでこられた方は、この神の願いと慈悲の念いを熱く《感じる事》が出来るはずです。 |
3.終わりに
この詩を通して流れているのは、魂の進化という非常に大きなテーマに思えます。また詩に込められた意味は奥深く、私の解説では説明がおそらく浅すぎるかもしれません。それを、読む方々が補ってくださることを願っています。過去にいろいろな神理に触れてきましたが、この様な魂の進化、魂の秘密に関する教えに接したことは有りません。
そして、13カ所に分散して、本文とはそれほど関連無く挿入してあります。おそらくは、大多数の方々は見過ごしてしまうのではないでしょうか。であるとすれば、その意図する所は何でしょうか。読者も一緒に考えてください。
「流奈カレンダー2000」と合わせて読むと、次第にそれを《感じ取る》ことが出来ると思います。本サイトの核心的テーマである「神の偉大さと進化の計画」と密接に関係していますので、公開の暁には是非御参照下さい。
御自由にリンクを貼っていただいて結構です。
http://www.the-seven-seals.jp/
The free background
photographs are acquired from
http://www.h3.dion.ne.jp/~xosada/index.html