◆◆◆　「流奈カレンダー2000」の詩を紹介　◆◆◆
2007.11.05 窪田光治

想ふ月事務局出版／日木流奈詩／山本さとみ絵

流奈カレンダーの詩

意訳と解説

睦月

寒深くなりて　
沈み行く静かなる想い　
ただ休みなれば　
降り行く雪にも染みわたらん
染み渡りし想い
結晶となりて人々の胸に宿る
宿りし結晶
染み出づる日をただ待ち続けるなり

（熱き念いを駆けめぐらせた夏、そして豊かな実りの季節も過ぎ去り）
今は私の休息の時（長月参照）
深々（しんしん）と降り行く雪に染（そ）みわたるように
既に地に染み渡り
人々　=　地の人々
結晶　=　智慧の結晶　=　神理
染み出づる　=　再び溶け出し（人々の口から口へと述べ伝えられる日）
私は待ち続けている

如月
　　

生まれたるヴィーナス
まだ幼子なれば
貝の中にてとどまりぬ
未だ人々の目に留まらず
ただひたすらに待ち続けんとする
遠き国より現れるもの
地より来るか海より来るか
未だわからず

貝　= 　両親と神の庇護
待つ　= 　生まれた意味を知る事
（誰かが現れ知らせてくれるのか）
それは地より・・・・・（天より来るか）
彼は未だ・・・・・

弥生
　　

温かき想いが目覚めだし
開く花おば摘みながら
束となりて届けたり
ああ開きし花の国の門何処（いずこ）

その子の潜在意識に眠っていた想いという花
摘む　= 　一つ一つ思いだす事
束にする　= 　全てを知った
花の国　= 天国、天上界
ただ、・・・・・・は何処（いずこ）にあるか、彼はまだ知らないのだ。

卯月
　　
迎えるものを待たずして
夜の海に飛び込まん
広き世界で見渡せば
優しき友がすぐそこに
道を伝えて行かんとす
優しき月の灯火　体に浴びて
世界へ向かう勇気の旅出（たびで）

（幼子の友は戻らないことが分かり）
夜の海　= 　地の世界
地の人々は、この広き地上世界を見渡したとき、
優しき友（幼子）が
道　= 　地の人々の生き方
月　= 　ルナ
灯火　=　月の光　=　教え
世界　= 　空、実相の世界
勇気　=　地の世界で生きていく○○

皐月
　
今まだ我が身を守るため
棘（とげ）の鎧を外せぬが
その美しき心根に触れたき人は多くあり
それまで共に育たんと我が心の気を持ちて
願ひと共に受け渡す

地の底から来る者達から身を守るため
棘の鎧　= 　脳障害という肉体的ハンディ（霊的な意味で理解する必要がある）
彼が鎧を外すその時まで
共に魂を育みたいと

水無月　

智慧の実食べたその時に
希望を残し旅立ちて
細胞目覚めるその時を
ただひたすらに待たんとす

地の人々が
智慧の実　= 　神理
この子は、私に
旅立　= 　地の世界へ○○
脳細胞が目覚める奇跡の時を

文月

天より来たる文（ふみ）読みて
百合（ゆり）の香乗せて返えさんと
独りゆったり想う日々

百合の香　= 　天の父への愛

葉月
　　
美しきものの下にて
泥の世界あり
泥の世界にありて
役立つ実あれば
それは美しきものに負けぬものなり
表と裏　ひとつとなりし時
光と闇　一体となりし時
その輝きはとどまることを知らぬ
ひとつの”わ”の始まりとなりぬ

美しい蓮の花　= 　天の界
泥の世界　=　地の界
実　= 　心根・魂
美しいもの　=　天使の心
表と裏、光と闇の世界　=　相反する別ものと見える世界
ひとつとなりし時、一体となりし時
　= 　統一された神の世界（空・実相の世界）として観（かん）じることができる時（観じる　=　心の目で積極的に見ること）
輝き　= 　魂の輝き
　
わ　= 　輪。 この地上を契機として、神と人間とが互いに連携しながら、ユートピアを建設しようとする念いの輪
始まり　= 　天上の人と地の人、人と人の輪の始まり

長月
　　

湖面に映りし我が魂（たま）を
月の光で照らし出す
熱き想いで進みし時も
今は過去の事なれば
じっくり我が身を見つめたり

熱き想いで進みし時
= 　地上に霊示を送り続けた時

神無月　

実りの秋にほおばりし
甘き果実の夢食（は）んで
色の変わりし葉を集め
神の残せし夢紡ぐ

（その私の心を知ってか知らずか地の人々は）
ほおばりし　=　沢山学んだ
甘き果実　= 　神理、神の教え
夢食（は）んで　= 　夢のごとく思いだし
色の変わりし落ち葉　= 　色あせた神理の言葉
紡ぐ　= 　あれやこれやと思いだしては、迷いの日々を送っている。

霜月
　　

我が見つめたる世界
我が見続けたる未来
現実となる夢
そこにあるものなり
空（くう）の世界広がりて
ただ温かきもの胸に流れるなり
共にはぐくむ友を思わん

人類の未来
それは私にとって、既にすぐそこにあるものなり
私の眼前には
空の世界　= 　あまたの光の粒（魂）が渦を巻く世界
友　= 　地上に送った幼子　= 　我が魂の一部、分身

師走
　　
ひとつの生誕
”わ”の仲間のつながり
希望と共に生まれん
すべてはひとつなれば
ここに上下（うえした）は無し
吹き鳴らす祝いの楽（がく）
人々　深い眠りから目覚め出す
夜も昼も
寒も暖も
花も星も
すべてが同時に存在する日
すべてが出会いの始まりとなるなり

幼子の生誕
わ　=　輪、輪廻の事。
全ての魂は神より分かれたものであるから、奥なる意識の下では全てが一つ
上下 = 上下の関係
彼の脳細胞がやがて目覚めるとき、天上界が吹き鳴らす楽
その楽と共に人々もまた、
夜も昼も、寒も暖も、花も星も、すべてが同時に存在する日 = 空の世界を観じることができるならば、
地の世界におけるすべての事が、一つの出会いの始まりとなり、過去・現在・未来という時空を超えて輪が出来上がっていく
　（全ての魂の輪がつながるとき、それは神の子達が成長した証し　= 　神の念いが実現するとき