ヨハネの黙示録・全ての謎が分かる

The Seven Seals

 貴方が生まれてきた故郷があります。人間は天国と呼ばれる世界から生まれ変わってきますが、地獄から生まれてくることはできません。。

1.あの世/= 天国+地獄/= 実在界

① あの世とこの世の呼び方

 あの世の世界について、いろいろな呼び方があります。漠然と霊界と言ったり、天国と地獄と言ったりします。また、この世(現世)を仮の世界・色(しき)の世界・現象の世界・地上界、そしてあの世(来世)を実在の世界(実在界)とも言います。

 実在界は地獄と天国に大別されますが、その中間にどちらとも言えない精霊界があります。更に、天国を天上界と言うことがあります。余談ですが、天国と地獄は実在界を二分する勢力範囲というのではなく、地獄は天国と比べると、実在界のほんの僅かな領域を占めているに過ぎません。

② 何故、実在界と呼ぶのか

 なぜ現世を《仮》とし、来世を《実在》と呼ぶのか、ここに大事な本質があります。貴方の命は永遠であるのですが、現世における肉体の命は長くて100年です。平均的な人は、200年から300年間、あの世で生活し、再びこの世に産まれて肉体を持ちます。

 あの世では、自分に最も相応しい(=自分の好きな)スタイルで生きることができ、歳は取りません。何故かというと、貴方の《心の風景》が貴方の姿形を創り上げていくからです。また、魂の成長段階によりますが、平均的に言えば、その人の記憶は地上の時から継続しており、数世代前まで思い出す事ができるようです。

 現世に肉体を持つと、過去の記憶は一切封印されてしまいます。それは、現世を新鮮に生きられるように、また心を新たにして、新しい経験を存分に積むためなのです。詳しくは、別の機会に譲ります。

 ですから、来世を実在界と言い、現世を仮の世界というのです。実在界が本来の世界であり、現世は魂の成長のために神が定めた義務教育、あるいは修学旅行のようなものです。生まれ変わりは、神が定めたシステムであり、これを転生輪廻と言います。

2.生まれ故郷/= 天国 
                   
 転生輪廻は神が定めたシステムですから、人間は天国からしか生まれ変わることができないのです。地獄は、心の病気を治すための病院のようなものであり、地獄の隅々まで神の管理下にあります。簡単に言えば、地獄も天国も神の手の平に乗っている様なものです。心の病を持ったままでは、この世には生まれかわる資格は与えられないのです。

① 地獄は心の病院

 ですから、地獄から人が産まれることは絶対にないのです。この世の人間は、どんなに悪人に見えても、殺人鬼であっても、皆、天国が本来の故郷であるのです。天国では既に《悟った人》であったのです。しかし、現世における成長過程、また様々な環境の中で、肉体を起因とする煩悩に翻弄され、迷い、心は黒いスモッグに覆われ、なかなか逃れられないでいます。

 この世に肉体を持ち、煩悩に翻弄され、心はスモッグに覆われたまま一生を終えるなら、地獄という《心の病院》へ行くことになります。そして、心の病が治ったら、再び天国へと昇っていき、一定期間過ごすと、再びこの世に生まれかわります。

② 魂の成長

 そうやって、次第に魂の足腰が強くなっていきます。めったなことでは、迷わなくなっていきます。一言で言えば、これを魂の成長と呼んでいます。輪廻転生のシステムは魂の進化のために、地球の神が定めたものです。
次に、天国と地獄について、もう少し具体的に紹介しましょう。 

3.天国と地獄は縦に無限の段階を持つ 
         
 人間の本質《= 命》は霊であり、霊とは生命エネルギーの事です。エネルギーですから、姿と形が本来はありません。

① 波長導通の法則

 エネルギーの代表的な特性《性質、特徴》は波長または周波数によって決まります。振動数ともいいます。同じ周波数を持つエネルギー同士は、通じ合い、増幅し合います。異なる周波数を持つエネルギー同士は、通過し、お互いの存在すら認識できません。これを《波長導通の法則》と言います。

② 縦の広がり = 音階

 周波数は無段階で無限です。従って、縦軸方向に無限の段階ができるのです。天国と地獄という世界は、人間の生命エネルギーが創り出した世界ですから、天国と地獄は縦軸方向に無限の世界を持っています。楽器で言えば、音階の事です。

③ 無間地獄( = 地獄の終点 = 無音の世界 = 絶対零度の世界)

 しかし、地獄の終点はあります。それはどうしてかというと、振動が停止した状態、または音が全くない無音の状態、またはそれに近い状態が現実にあり得るからであり、地獄の最深部の事です。漆黒、極寒で全く身動きできない世界、これを無間地獄と呼んでいます。

 この三次元の物質世界でも、科学でよく使用する絶対零度という温度があります。-273℃の事ですが、全ての原子が振動を停止する温度の事であり、全てが停止している世界、時間も停止しますから、無の世界になります。

 地獄もこれに似ています。魂が凍り付く寸前と言えなくもない、そういう世界であり、真っ暗闇で、手足(本来は無い)を動かそうとしてもコンクリートで固められたように動かず、口を開けようとしても開かず、ただひたすら「なんでこうなったのだ」と人を恨み抜き、神を恨み抜く、そういう人が魂の重みで最深部まで沈んでいくのです。また、誤った思想で人類を惑わした思想家や宗教家などは、良心の呵責と惑わされた人たちが発する念に絡みつかれ、その重みのために、深く深く沈んでいくのです。

④  天国は無限

 一方、エネルギーの高い明るい世界、または精妙???なる世界、これは天国というわけですが、この上限というのは原理的に無い、つまり無限と考えられます。地球の神を通り越して、銀河系の神、我々が見ているこの宇宙全体の神、更にその外側に広がる宇宙があるらしいと現在の物理学では分かっているようですが、それらを統率する神の世界、というように無限に続くと考えられています。

4.天国と地獄は横に無限の多様性を持つ 
      
 縦軸に無限の広がりを持つことはお分かりいただけたと思います。しかし、横にも無限の広がりを持ちます。学校で同じ学年・同じ学力同士でも、趣味が異なり、考え方も異なり、性格も様々、得意な学科も違う、好きな女の子・男の子も違うように、同じ学年《魂の成長段階、霊格》でも、無限の多様性を持つことが理解できるでしょう。

① 横の広がり = 音色

 人間の本質は、霊であり、生命エネルギーであり、そして、エネルギーの代表的な性質を決定するのは波長・振動数だと言いました。そうすると、縦軸に沿って無限の段階ができるわけですが、人間の多様性はどこから産まれるのでしょうか。

 それは、貴方という霊は、沢山の周波数を持っている事で説明できます。低い周波数のものから、とても高い周波数を同時に持っているわけです。別の言い方をすれば、神の子としての周波数と地獄的な心の周波数まで、無数の周波数を持っているということです。そして、その《周波数の強さ・波の高さ》はエネルギーの強さを表現するのですが、無数に持っている周波数のエネルギーの強さは、個人によって様々です。

 周波数の低いものを地獄的、高いものを天国的周波数と例える事ができると思います。その強弱を持つ様々な周波数の波が合成されて、貴方という個性ができあがっています。これを楽器で言うと、音色と呼んでいるものです。楽器によって、同じ音階でも色々な音色があるわけです。同じ種類の楽器、例えば同じピアノでも、個々のピアノによって微妙に音色が異なります。ですから、横軸に広がる無数の世界があの世に出現することになります。

② 隣村へ行く

 類は友を呼ぶ、気の合う仲間同士で、一つの世界を創り出していくのです。前述した波長導通の法則です。《隣の村・別の世界》へ行くには、例えて言えば山を越えて行ったり、空を飛んで行くことになりますが、行き方を知っている人、その能力を持つ人は行くことができます。

③ 天と地が存在する

 しかし、前述の縦軸方向へはなかなか行けません。簡単に言えば、縦軸の広がりとは、地上に例えると《天と地》に相当します。すなわち、霊界のある世界に住む霊人が上を見れば《空・天》があり、下を見れば《地》があるということです。

④ 上の世界は見えない

 下へ行く方法はあります、しかし上には空を高く飛ぶ力が必要です。つまり、自分の力だけではなかなか上に行けないのです。また、上の世界はエネルギーの高い世界ですから、感覚的に言うと、まぶしくて全く見えない、また身が焼かれるように熱くなる、そういう現象となって現れます。

 自分の魂が持つエネルギーの質と大きさに合った世界以外は、決して住み心地が良くない、また住むことができないのです。

 以上が、天国と地獄は無数の広がりを持っている理由です。

5.次元構造  
                 
 しかし、実在界は縦軸に無限の段階として存在すると言っただけでは、漠然としてわかりにくいため、ある段階ごとに区分けしており、これを次元と呼んでいます。

① 次元とは虹の色

 光の波長が異なると七色の虹が現れるように、自然と色分けされていくと考えても良いと思います。同じ黄色や赤でも、よく見ると少しづつ色が変化しているのですが、大体黄色であれば、それを一つの次元と考えるというように理解すれば良いでしょう。

 この世・物質界を三次元と言いますが、《この世に最も近いあの世》を四次元・幽界と言います。四次元の中に、地獄全体が含まれています。この地球には、三次元と四次元を包含するように五次元、六次元、七次元、八次元、九次元まであり、人格を持つ霊体・生命体が、この地球を霊的磁場として様々な世界を構築し、その風景を創り上げています。エネルギを固定して野山や海と空、様々な建造物を創っていますが、そこには人間だけでなく、動物も植物も、鳥や蝶、妖精達、もおります。

② ロードオブザリング

 地獄には、険しい山河と共に、悪霊達だけではなく、妖怪達もおります。ロードオブザリングの世界はまさに地獄界を描いたものであり、闘争の世界、阿修羅地獄付近だと思います。空中に浮かんだ炎のリングは《悪魔サタンの目》を象徴していますが、この映画をプロデュースした人はかなりの研究家であり、またインスピレーションを強く受けたに違いありません。

③ 魂として幼い成長段階

 話がそれましたが、人間の本質は永遠の生命を与えられている生命エネルギーであり、そのエネルギーは神の分身として神から発せられているものです。ですから、人間は神の子であると同時に、まだ幼い成長段階にあります。

④ 天国は調和のとれた美しい世界

 エネルギーとしての性質、これが天国と地獄のできる理由であり、無数の段階と多様な世界が出現する原理です。しかし、無秩序にできあがっているのではありません。地獄はともかくとして天国は調和のとれた美しい世界です。何故なら、天使達が力を合わせてそのように創ってあるからです。

⑤ 地獄は神の管理下にある世界

 地獄を悪魔の世界、天国を神の世界というように考え、悪魔と神が対立しているかのごとくイメージしている方がおられますが、そうではありません。地獄もまた神の管理下にある世界であり、地獄の隅々まで現在どういう状態にあるのかか、神は全てお見通しです。

 そして、心の病院である地獄から退院できる魂達を導く天使達が要所に配置されています。ロードオブザリングはまさにそのような様子を物語として映画化したものと私は思います。

6.終わりに

 天国、地獄、次元の違いについては、また別のテーマとして詳しくお話ししたいと思います。以上が、「心はどこから生まれてきたか」と題して、霊界の概略を説明しました。



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