ヨハネの黙示録・全ての謎が分かる

The Seven Seals

◆◆◆ 第1部 ヨハネの黙示録【テーマ別 解説】◆◆◆
第一章 ヨハネの黙示録とは何か

獄中のヨハネと黙示録

 第1章[1-9]に、「.....わたしヨハネは、神の言(ことば)とイエスのあかしとのゆえに、パトモスという島にいた」とある。前世は「ヨハネ」であることを親神様から告げられたという作家の芹沢光治良氏の著書『神の計画』(新潮社)49 ページに、獄中のヨハネが出てくるので少し引用してみよう。

 「ヨハネは生涯宣教に徹して、紀元九四年頃、八十四歳で多島海の沿岸の大都市エフェソに宣教していたが、ローマのドミティアヌス帝によって捕えられて、パトモス島の岩窟牢に投獄された。その獄舎というのが、深い岩穴の奥で、光がさしこまず、真暗で、水滴が上からも横からも落ちて、両掌両脚を鎖でつながれた彼の躯に、いつもふりかかった。いつ処刑されるか、いずれローマに送られて、コロセウムで獅子に食われるか、火刑に処せられるか、ただ死を待つしかない彼は、暗い洞窟で、死ぬ前に書き遺すべきことがあったと、独りほぞをかんで、全霊に光を放って神に祈った。人類の将来のために、それを書くまで、生命を与え給えと。第一に、主、イエスについて福音書を書かなければならぬ、第二に、福音について、多くの友に手紙を書き遺さなければならぬ、そして第三に‥‥と祈った時、仰ぐような顔に涙がこぼれて噎び入った。」

 この中の「第三」というのがヨハネの黙示録である。獄中でヨハネは神に導かれ、幽体離脱をして天上界におもむき、つぶさに人類の未来に関する神の預言を見てきたものと思われ、後に放免されて現代にまで遺る三つの書を記したのである。



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