ヨハネの黙示録・全ての謎が分かる

The Seven Seals

◆◆◆ 第1部 ヨハネの黙示録【テーマ別 解説】◆◆◆
第二章 七つの封印はすでに解かれた

チェルノブイリ原子力発電所の事故

[8-10]『第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきた。そしてそれは、川の三分の一とその水源との上に落ちた。』

[8-11]『この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。』

 ヨハネが「水晶に似たガラスの海」のようなスクリーンを見ていた時、第三のラッパの合図とともに映像の場面が変わって、付近に大きな川が流れる地表があらわれ、突然、巨大な爆発と赤い火の玉のようなものを目撃したとしよう。『この星の名は「苦よもぎ」と言い』とあるが、大隕石にもともと名前があったはずはないので、この大きな星というのは何かの象徴と考えた方がよさそうである。

 「水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ」という暗示は、放射能であると容易に推測される。近年で、放射能により多くの人が死亡した事故といえば、チェルノブイリの原発事故が思い出される(一九八六年)。そこで、チェルノブイリについて調べてみると、なんと、プリピャチ川が原発のすぐ横を流れ、キエフ湖、ドニエプル川へと流れ込んでおり、このプリピャチ川が猛烈な放射能汚染をしているのである。そして三千五百万もの人が利用している水源の貯水池が、その原発の近くにあるという。東ヨーロッパからモスクワにかけての広大な地域が、深刻な放射能汚染の後遺症に悩まされ続けていることも明らかになった。(『チェルノブイリから広島へ』広川隆一著、岩波ジュニア新書、P 10 参照)。文字通り「川の三分の一とその水源の上」ではないか。さらに驚くべきことに、チェルノブイリという名はロシア語で「苦よもぎ」という意味である。ロシア語の大辞典には、「чернобыльник〈植〉にがよもぎの一種」と記されているのである。


 映像が突然変わって、ヨハネは、川が近くを流れ、貯水池のある地上がスクリーンに映し出されたと思うと、突然火の玉のような輝きがその地上に現れるのを見た。水源が汚染され、多くの人びとが死ぬ場面も映し出され、そしてスクリーンの隅に「この星の名は苦よもぎと言う」と字幕が説明として出たのであろう。この原発事故は核分裂反応が暴走(制御不能)し、炉心が高温となって周囲の壁や天井のコンクリートを融かし続けていく最大規模のものである。上空から見ると、地上が真赤な火の玉となっているのが見えたはずだ。これだけ様々の符号が一致すると、チェルノブイリの原発事故を暗示したものであると断定せざるをえないのである。
 



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